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日本各地のライブカメラを、場所で選んで、このページで観る。

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豪雨のとき、川のカメラをどこで見るか

このサイトのカメラは景色のためのものです。増水した川を見張るための入口は別にあります。開く順に並べました。

川当直(LiveTokyo)/ 2026年9月7日に入口を開いて確かめました / 2026年9月7日公開

雨の音で目が覚めて、近くの川がいまどうなっているかを知りたくなる夜があります。このサイトには隅田川も桂川も映っていますが、あれは景色のカメラです。堤防のきわは映っていません。

川を見張るためのカメラは、国と都道府県が別に公開しています。ただし「ライブカメラ」という言葉から想像するものとは少し違います。ほとんどは動画ではなく、数分ごとに入れ替わる静止画です。そして今年、情報の名前そのものが変わりました。

今年8月13日に千葉県へ、8月27日に石川県と富山県へ、8月30日に福井県へ、レベル5大雨特別警報が出ました。北陸では27日朝までの24時間雨量が観測史上1位を更新し、300ミリを超えた地点がありました。そういう夜に、どこを、どの順番で開けばよいか。以下は、2026年9月7日に一つずつ開いて確かめた入口です。

イラスト: 雨の夜、低い机のそばに座った人が両手でタブレットを持ち、画面の中の6つの小さな枠を見ている。どの枠にも、堤防にはさまれた川と、ひとつには小さな橋が、簡単な図として描かれている。窓の外は雨で、遠くに堤防の暗い影が横たわっている。

最初に開く3つ

順番があります。上から開いてください。

見るもの入口
1自分の市区町村の避難情報(警戒レベル)お住まいの市区町村の公式サイト、テレビ、防災アプリ。避難するかどうかは、ここで決めます
2雨がどこで危ないか(キキクル)気象庁 キキクル(浸水・洪水・土砂の3つがあります)
3川の水位・カメラ画像・ダム国土交通省 川の防災情報(スマートフォン版)。パソコンからは www.river.go.jp です

3番目の画面には「登録地点」というボタンがあります。雨が降っていない日に一度開いて、自分の川の観測所を探しておくほうが楽です。

千葉県は、県の河川のページにこう書いています。「豪雨や台風の際には、市町村から出される避難情報と併せて活用することで、迅速な避難に役立てていただきますようお願いします。」カメラも水位も、避難情報と一緒に使うものだ、という意味です。

今年から、情報の名前が変わりました

2026年5月29日から、気象庁の防災気象情報の名前が変わりました。警戒レベルの数字が名前そのものに付きます。これまでの大雨警報は「レベル3大雨警報」になりました。

内閣府は避難情報のガイドラインを2026年3月に改め、周知用の一覧表には「警戒レベル4までに必ず避難!」と書くよう定めています。検索して出てくる古い解説には、まだ前の名前のものがあります。

九州の20の川は、動画で配信されています

国土交通省九州地方整備局は、川ごとにYouTubeのチャンネルを用意して、映像を流しています。配信の題名には「試験配信中」と書かれています。常設の設備ではなく、試している最中のもの、という位置づけです。

2026年9月7日の15時12分から15時14分と、17時35分から17時51分(いずれも日本時間)に、20のチャンネルを1本ずつ開きました。どちらのときも配信中だったのは19で、2回とも五ヶ瀬川だけは配信が出ていませんでした。下の「9月7日15時台」は、最初に開いた時刻の状態です。

事務所川(チャンネル)9月7日15時台
遠賀川河川事務所遠賀川(YouTube)配信中
山国川河川事務所山国川(YouTube)配信中
筑後川河川事務所筑後川(YouTube)配信中
筑後川河川事務所矢部川(YouTube)配信中
武雄河川事務所松浦川(YouTube)配信中
武雄河川事務所六角川(YouTube)配信中
武雄河川事務所嘉瀬川(YouTube)配信中
長崎河川国道事務所本明川(YouTube)配信中
菊池川河川事務所菊池川(YouTube)配信中
熊本河川国道事務所白川(YouTube)配信中
熊本河川国道事務所緑川(YouTube)配信中
八代河川国道事務所球磨川(YouTube)配信中
大分河川国道事務所大分川(YouTube)配信中
大分河川国道事務所大野川(YouTube)配信中
佐伯河川国道事務所番匠川(YouTube)配信中
延岡河川国道事務所五ヶ瀬川(YouTube)配信なし
宮崎河川国道事務所小丸川(YouTube)配信中
宮崎河川国道事務所大淀川(YouTube)配信中
川内川河川事務所川内川(YouTube)配信中
大隅河川国道事務所肝属川(YouTube)配信中

一覧の出所は国土交通省九州地方整備局「河川カメラ(ライブ動画)」。事務所名は各チャンネルの名前のとおりです。リンクはチャンネルにしてあります。配信が入れ替わると動画のアドレスは変わりますが、チャンネルは変わりません。

映像は他のサイトに埋め込めない設定になっているものが多く、このページの中では再生できません。YouTubeのページで見てください。

北陸でも同じことが始まっています。国土交通省北陸地方整備局は「リアルタイム配信(北陸地方整備局管内の河川)」として、川に①〜⑤の番号を振り、案内ページで番号を確かめてから「北陸地方整備局水災害対策センター」のチャンネルで同じ番号の動画を開く、という手順を示しています。④が常願寺川・神通川・庄川・小矢部川、⑤が手取川・梯川です。案内ページには「※機材の点検、配信環境等により、予告なしにURLの変更、配信映像停止箇所の発生、配信の停止、配信箇所の変更を行う場合があります。」と断りがあります。

この案内ページには、もう一つ実用的な入口があります。「配信箇所・現在の状況と平常時の状況を比較・確認したい時は」という行です。静岡県のカメラのページにも、最新画像の隣に平常時画像が並んでいます。いま映っている画が普通なのかどうかは、平常時の画と並べたときにいちばん分かります。

地域ごとの入口

どこから並べるかは、気象庁が公開している線状降水帯の検出結果で決めました。気象庁は2023年5月25日以降の検出事例をCSVで公開しています。それを「同じ日に同じ府県予報区で検出があった」という単位に数え直し、多い順に並べています。2026年9月7日14時30分更新分まで、通算102件でした。掲載の基準は2026年5月28日に条件が追加されているので、年ごとの多い少ないの比較には使えません。

府県予報区検出件数県の入口カメラ水位
鹿児島県(奄美地方除く)9鹿児島県河川砂防情報システム(県の案内ページ)県のシステムに「カメラ情報」があり、河川カメラ52地点とダムカメラ14地点。川内川と肝属川は上の映像で見られますあり
長崎県7長崎県河川砂防情報システム NAKSS(スマートフォン版)あり(種類の記載なし)あり
熊本県7熊本県内の河川監視カメラのリンク集県設置分は県のシステム、国管理の川は国のページへ
奄美地方7鹿児島県河川砂防情報システム(県の案内ページ)鹿児島県と同じ入口あり
石川県5石川県河川総合情報システム県のシステムにカメラは無く、国の川の防災情報へ案内あり
宮崎県5宮崎県の雨量・河川水位観測情報静止画(ページに「静止画像」と書かれています)あり
大分県5大分県 雨量・水位観測情報県設置。保守中や回線の状況で配信が止まることがあると県が断っていますあり
静岡県4静岡県土木総合防災情報(河川ライブカメラ・スマートフォン版)静止画。カメラごとのページに最新画像と平常時画像が並びますあり(10分ごと)
福岡県4福岡県総合防災情報ありあり
沖縄本島地方3沖縄県河川情報システムあり(種類の記載なし)あり
富山県3富山県河川海岸カメラ・水位情報河川・海岸・ダムのカメラあり
和歌山県3和歌山県河川/雨量防災情報ありあり(10分ごと。一部は1時間ごと)
千葉県3千葉県 河川監視カメラについて県の配信は国の川の防災情報に統合されています千葉県防災ポータルサイト

件数は、気象庁の公開CSVを「日×府県予報区」の単位で数えた通算の数です(2023年5月25日〜2026年9月7日14時30分更新分)。気象庁が発表した順位表ではありません。カメラ欄の「静止画」「10分ごと」は、その県のページに書いてあった場合だけ記しています。「—」は、そのページでは確かめられなかった欄です。

河川監視カメラに映るもの

「ライブカメラ」という言葉から動画を想像しますが、国の河川監視カメラは静止画です。川の防災情報の解説にも「本サイトから、河川監視などのために国が設置し、インターネットで公表しているCCTVカメラの静止画像にアクセスできます。」と書かれています。

数が多いのは「簡易型河川監視カメラ」です。国土交通省の設置の手引き(令和8年3月)は、これを「主に一定時間間隔で静止画像を配信することが可能な空間監視用のカメラシステム」と説明していて、システムの図には5分間隔で画像を集めると書かれています。同じ手引きによれば、令和7年9月時点で国内に約9,000基あります。

画面が暗い、映らない、5分前のまま。そういうことが起こる前提で見てください。そして、画像から水位を読み取ろうとしないでください。水位は水位計の数値のほうを見ます。

その数値を、カメラと同じ行に並べている県があります。鹿児島県河川砂防情報システムの「河川カメラ情報」は、52地点それぞれについて、川の名前と地点名のとなりに水位計の数値を出します。凡例は下から「水防団待機」「氾濫注意」「避難判断」「氾濫危険」「氾濫発生」で、基準値を超えると水位の色が変わると書かれています。9月7日17時36分に開いたときは、52地点のうち47地点に水位の数値が出ていて、2地点は「---[m]」の欠測、3地点は水位計を伴いませんでした。画を見るより、この色と数値のほうが速く分かります。

ダムは、映像より数値で見ます

国のシステムでダムの状態を見ると、出てくるのは「貯水位」と「放流量」という数値です。カメラの画ではありません。治水を目的に含むダムでは、放流で川の流れが大きく変わるとき、管理者が放流の日時と上昇する水位の見込みを知事や市町村長に通知し、一般にも知らせることが河川法第48条で決まっています。この「ダム放流通知」の文面は、川の防災情報で公開されています。

大雨の前には、あらかじめ水位を下げておく「事前放流」が行われます。今年8月27日からの北陸の大雨では、9月4日05時の時点で、事前放流の基準に到達したダムが12、実施したダムが3、洪水調節を行ったダムが31と記録されています。

ダムのカメラを出している県もあります。鹿児島県河川砂防情報システムには「ダムカメラ情報」があり、西之谷ダム・川辺ダム・大和ダムの3つについて、ダム管理所、ダム下流、公園、下流の橋など14地点が並びます。富山県の一覧にも河川・海岸とならんでダムのカメラがあります。ただし、そこに映るのはダムとその周りの様子で、水位そのものではありません。水位は数値の側で確かめてください。

入口そのものが古くなります

かつて危機管理型水位計と河川カメラを見せていた「川の水位情報」(k.river.go.jp)は、いま開くと一行だけが出ます。「こちらのサイトは運用を終了しました。」水位の情報は川の防災情報で、と案内されています。

困るのは、県の公式ページがまだそこへ案内していることです。千葉県の「雨量・河川水位・河川映像の情報提供」(更新日:令和6(2024)年5月31日)は、「危機管理型水位計の水位情報や河川監視カメラの映像をウェブサイト「川の水位情報」で提供しています。」と書いて、終了したほうのアドレスを載せています。岡山県の河川監視カメラの一覧にも、同じアドレスへのリンクが1本残っています。高知県水防情報システムの【リンク】欄にも、「川の水位情報」という名前で同じアドレスが並んでいます。

石川県では、これが実際に困る形で残っています。石川県河川総合情報システムのトップにある「危機管理型水位計・簡易型河川監視カメラ」のリンクは、いまも終了したほうのアドレスを指しています。この県には、今年8月27日にレベル5大雨特別警報が出ました。同じトップページには「表示に時間がかかる場合は、同様の情報が確認できる「川の防災情報」をご覧ください。」とも書かれているので、石川県で川のカメラを見るなら、川の防災情報を直接開いてください。

鹿児島県は逆に、システムのアドレスを変えたことを告知しています。2026年9月末までは古いアドレスから自動でつながりますが、10月以降はつながらなくなる、と書かれています。登録し直してください、という案内です。

この記事に載せたのは、2026年9月7日に開いて出てきた入口だけです。入口は動きます。ブックマークは、雨の降っていない日に一度開いて確かめてください。

見えなくなるときのこと

今年8月13日の千葉県の大雨では、関東地方で最大46,980件の停電が起きました(13日22時時点)。変電所が水に浸かったための停電が解消したのは、翌14日の22時47分です。停電すれば、カメラも、それを見るための手元の回線も止まります。

だから、テレビ、ラジオ、防災行政無線、市区町村の防災アプリを、同じ夜のうちに用意しておいてください。そして、川や用水路の様子を自分の目で見に行かないでください。カメラは、そのためにあります。

このサイトの川のカメラについて

このサイトにも川が映るカメラがあります。東京スカイツリーと隅田川浅草 隅田川の夜嵐山 渡月橋(桂川)、岩国 錦帯橋(錦川)、道頓堀。どれも景色のカメラで、堤防のきわや水位標を映してはいません。雨の日は、上の公式の入口のほうを開いてください。

出典